夏休みに入った頃、近所の息子のお友達が

カブトムシを1匹くれました。

 

その日から息子のカブちゃん飼育が始まりました。

 

とはいっても霧吹きで土を湿らせてゼリーをあげるだけの

簡単な飼育です。

でもその簡単な事も日々のコンスタントな事となると忘れがち。

私も安藤くんもカブちゃんハウスを時折覗いては

水やらゼリーやらをあげていました。

生き物が家にいると気になるものです。

 

私は虫が嫌いで、カブトムシのあの黒光りしたフォルムが

どうにもゴキブリを連想させ、鳥肌ものでした。

それが・・・

一生懸命ゼリーを食べる姿や

霧吹きの水に対して毎回ビックリして威嚇する姿や

一心不乱に土にもぐっていく姿をみていると

不思議と気持ち悪さはなくなり

愛情というか愛着というか、そんな物がほんのり芽生えました。

 

今朝、いつものように霧吹きを構えてカブハウスの

蓋を開けると、ひっくり返って動かないカブちゃんがいました。

もう死んでいました。

 

そういえば昨日の夜は何も音がしなかったな・・・・

フッとそんな事を思い出したら

急に寂しくなって泣けました。

 

自分でも驚きですが

虫嫌いだった自分が虫が死んで泣けるとは

思いもよりませんでした。

 

カブちゃんはうちに来て幸せだったろうか。

”なんかココ住み心地いいなあ”

と思っていてくれたならとても嬉しいんだけれど。

 

 

夏と共に一つの命が消えていきました。